第8部 『圏外圏編』


第一幕
幕が上がる。沸きあがる拍手。
背景は下に地球とその上にひとつ輝く赤い星。
その星がモンスターのマークとなり、次にひし形になり、内部に宇宙船が映る。

『20世紀に大きな戦争がありました。それは、人間とモンスターとの全面戦争でした。言葉では到底語りきれない激しい戦いの末、勝ったのは、モンスター達の方でした。月日は流れ新世紀になりました。そして、人々はあのメロディーを忘れていったのです…。』

画面が変わり、赤い月と月の影になる少年。口元には2つ葉っぱ付の茎。彼が茎を揺らすと三味線の音。彼の前に現るはおじさんがスーパーマンになったような変なロボット(名前は警備員のおじさん)。ベルトにはGの文字。それが攻撃してくる。茎で倒す少年。破壊したそれの中には透明な四角い箱と中にある丸い何か。さらに数体のロボット。頭にアンテナようなものがあって光っている。とそこに遠方よりミサイル。迎撃する少年のいる宇宙船本体。
と、その画面が一時停止される。止めたのはチャイルドどらごん。「所詮この世は夢まぼろし。」「だったら面白い夢を見たほうが勝ちだ。」彼の背景が迷宮島のものとなる。「ようこそ迷宮へ。」


『圏外圏』   ・   『ミトラノーム』   ・   『世界を貫く矢のように』


●サイレント作戦を阻止するため、小夜子を置いて宇宙に来たボッカら。そして、ミトラノームをかけたモンスターユニオンの幹部らと攻防、さらには野生のアイバーマシンが介入する。だがサイレント作戦の真の狙いとは、大地で集結していた少年メロス同盟を壊滅することであった。ボッカは傍らに小夜子を感じつつ、自分の意志のもと敵を一掃する。だがエンジン2がミトラノームに突撃する。それを体当たりして止めたのはココらみんながいるマホラバであった。本来の機能を作動させるミトラノーム。体当たりしたマホラバを助けると言うボッカだがアイバーマシンは聞かず、大地へ降下する。

●忘却の旋律的演出全開。劇、線路、道路と続き最後にはカラオケルーム。最初に見たときは何がなんだかだったが、今回このように考察するのがとても面白かった。バイオコンツェルトとギャグ満載で始まった戦闘も最後はシリアスに閉じられる。また、小夜子を置いてきたボッカだが、傍らには確かに小夜子を感じていた。そして、自分の意志のもと矢を放つ姿はなんとも素晴らしい感動もらった。脇ではチャイルドどらごんのアニメ的な意味での傍若無人振ぶりに驚かされた。そして物語は最終局面に至る。





   第8部 圏外圏編(緑・黒) 第21話『圏外圏』(黒・白)


       


子供と書かれた宇宙船。外からの攻撃じゃ無理かとフライングばにー。(先ほどのミサイルはここからだったらしい)「私の牙で砕いてやる。」とディスカウントうりぼう。「無理無理。」とチャイルドどらごん。なんか頭の上に画面が出てきて、衛星軌道用防衛武装艦ヴィンターライゼ(ミトラノームの一部)の火力は並みじゃない、こいつに守られている限りミトラノームに手は出せない。この子供オオトカゲことエンジン2をドッキングしてから破壊すると言う。
★その画面が変わる。遠くに雪山が見える牧場。なぜか牛柄のビキニを着ている女の子達が遊んでいる。(羊の次は牛か、だがミノタウロスはもう出てきたが。)微妙な顔をするディスカウントうりぼう。
マホラバ。すごいね、大地はこんなにきれいな球体なんだ。とスカイブルー。あなたの色と同じと遠音。ボッカは眼科の地球を眺め、小夜子のことを考えていた。
作戦を言うとニック。ミトラノームはアイバーマシンが飛ぶのに必要な生体磁気フィールドを発生させる空間設定基地であり守らなくてはならない。そして、ミトラノームの本来のシステム、EPRサーキット、理論的には0.07秒の誤差内で過去と未来を行き来しながら衛星軌道にい続けるシステムを作動させれるのがベストだという。そうすれば肉眼では見えないらしい。
と、マホロバとエンジン2こと子供オオトカゲが接近する。「戦闘開始だ、地上管制室は子供オオトカゲの安全維持に集中しろ〜。」チャイルドどらごん。すると地上ではめがねをかけた多くの男がそろばんをうち始める。ミサイル発射用意と指令、猿人働く。方位632、マーク4、距離800と電卓に出たことフライングばにーが言う。(ボタンのひとつが+こ−に見えるのはお遊びか?)「てぇー。」とチャイルドどらごん。ミサイルを回避したかに見えたがシールド30パーセント消失。こんどの電卓には「うっちゃうよ」迎撃できないのとボッカに武装を取り外されているとニック。第2波ミサイルを耐えるマホラバ。「オシイ」と電卓。
船は非武装でも戦えるでしょとココ。ドックに来たメロスの戦士ら。ココはボッカと遠音に圏外の戦闘経験はないよね。その名もバイオコンツェルト。バイオ、コンツェルト?と言うボッカにアイバーマシンを空間ドライブモードになれるのとココ。と言いながら衝立の向こうで服を脱ぐ。何で服を脱ぐのと言うボッカにジェルを全身にくまなく塗らなきゃならない、これで真空でも戦えるよとココ。そしてボッカと遠音をひっぱてきて服を脱がしジェルを塗るココ。
バイオコンツェルトと言ってアイバーマシンの後部を弓でたたき宇宙服みたいなのに変身するココ。アイバーマシンも変化があったみたい。そして出撃。遠音の元に来る裸のスカイブルー。彼は矢を取り出し笑顔。最後のカットは牛柄ビキニの女の子の「も〜。」


・モンスターが見ている画面〜なんか知らないが帽子の下にひし形の画面が出てきてそれをみている。脳内に直接映像が送られているのか、電脳化してますよ?
・作戦を聞いている時のココとボッカとヒカリ〜このときのココはボッカにベタベタ。ココはお酒を飲んでいるようだ。ココ寄りすぎとヒカリが言う。彼らはしっかり感情があるんだな。
・電卓〜下ではそろばんだけど上ではいいものを使ってますってことか。これで思ったが、猿人とかってアナログなものばっか使っているな。
・ミサイル回避時〜端に壁に追いやられるボッカにココがボッカへ飛んでくる。脇を転がるボールって何?りんごのような。もしかすると予想はついたが。そして、「どうも。」とほっぺにキスするココに遅れて「どうも。」と返すボッカ。
・ドライブモード変換装置〜ドライブモード変換装置をといって保健室とか病院にありそうな白い布の衝立。これが?
・バイオコンツェルト〜制限時間は最大37分33秒で、終わったら9分はそのままで、再度塗る必要があるらしい。またミトラノームが完全作動すれば地上でも出来き、さらに生態情報をアイバーマシンがほとんどコントロールしてくれるらしい。ただアイバーマシンと120m離れると効果を失うが、結構離れると制限時間に影響するらしい。・・・というかなんか全開だな。


(緑・黒)忘却の旋律(白・緑)


矢でミサイルを迎撃するココ。(なにあれ!なんかしんないが矢をうったときのハートがアイバーマシンの顔にもあたり、アイバーマシンが顔を赤めてる…。)「鳴り響け、あたしのメロスぅ〜、音が伝わらない真空の宇宙空間でぇ〜。」とフライングばにー。(そういえばごもっとも、製作者の自虐?)ミサイル発射、あの風天娘に叩きつけろ。「ノイズキャノンがあれば、アイバーマシンを封じ込めたのにな〜。ラッキーさらぶれっどめ。」とチャイルドどらごん。
★出撃しないボッカは小夜子を思い出す。そして立ち上がり(ボッカ下着てたのか。)変身。「これあたたかい。」と言って出撃する。ミサイルが爆発した煙から出てくるボッカ。(なんかタイタニックをやっている。なにやってるんだおまえは。タイタニックみたいにアイバーマシンと心は一緒になったといいたいのか。)「メーターしょった、バーカが。」とチャイルドどらごん。弓を地面にたたきつけ弓を放つ。(地面なんてないはずだが。)撃つときにアイバーマシンにもロックオンサイトが写る。そして一本の弓ですべてのミサイルを射抜く。するとすこし任せたと言ってココが船に戻る。
「デバンデバン。」と電卓をたたくディスカウントうりぼう。チャイルドどらごんからようやく出撃の声。ロボット怪獣の準備するディスカウントうりぼう。何で遠音が出てこないのかなとも言う。豚の顔をしたロボット怪獣には有線ファンネル?が3つ。それにスポットが当たると背景には3匹の子豚の家が写る。「ブースト、フースト、ウースト!」と言い出撃。利己的な彼女がいるのを見て、エンジン2には帰還能力があり出来れば奪いたいとニック。
ココはトイレだったらしい。出撃しない遠音を見つけるココ。耳が痛いわねと遠音。気圧は正常なはずだとココ。(何か別の意図があるのか)分身の矢は複数の矢に同時に狙いを付けて手ごたえを感じたときに放つのとココ。バイオコンツェルトってさと言う遠音に、楽よ、体の状態が悪くてもアイバーマシンがフォローしてくれるからと言う。ココは気付く、遠音は赤い月をスカイブルーに知られたくないからやりたくないんだと。僕の翼のために来てくれたんでしょとスカイブルー。ようやくアイバーマシンに乗る。バイオコンツェルトの掛け声が小さくてなかなか変身しない。(なんかスカイブルーが手をついているが、おまえアイバーマシンになれよ!)そしてようやく出撃。(なんか途中に赤い月も出たけど。というかここ先は書けないよ。)
ロボット怪獣のコックピットに「トオネ」「注意近づいてますよ」と書いてある。あいつは任せてと遠音。お前が豚のえさであることを分からしてやるとディスカウントうりぼう。遠音の矢が3つのファンネル(それぞれブーストフーストウーストらしい)に直撃。まるでだんごだ。近くのロボット怪獣が湯飲みにも見える。なんかやりきってる遠音。と、ディスカウントうりぼうのもとにドッキング中だ、戻れと指令。コックピットには「もどりましょう」「合体中?」と出ている。双方帰還する。最後を飾るはボッカの「ミトラノーム…。」ではなく、牛柄ビキニの「も〜。」


・3匹の子豚〜何か意味があるのか。あの話は対策が功を奏した話だと思うが。彼女はそれなりに逆境を乗り越え今に来たか。狼は遠音か。あとフースト、ウーストの意味ってなんだろ。



●サイレント作戦を阻止するため、小夜子を大地に残し宇宙に出たボッカら面々。そしてボッカの乗るマホロバはエンジン2に接近する。敵のミサイル攻撃を迎撃するボッカら。だが敵はミトラノームにドッキングし、内部から破壊しようと画策しているのであった。

●なんか製作者全開。最終話が近いから遊びまくちゃえってことか? 今までは時折の突っ込みですんでいたところが今回は突っ込みが多すぎる。まるで分からないのが牛柄のビキニの女の子。これは後にも出てくるから考察はそのときでも。ストーリーに関して言うことがない…。



『こんな宇宙要塞の中にたった一人で、同じユニコーンシリーズなら仲間に出来ないかな。』『油断するな。禁断のシリーズと呼ばれていたのは伊達じゃない。』『次回、「ミトラノーム」。鳴り響け、僕のメロス!』






第二幕
幕が上がる。沸きあがる拍手。
背景は下に地球とその上にひとつ輝く赤い星。
その星がモンスターのマークとなり、次にひし形になり、内部に宇宙船が映る。
ドッキングに入るマホラバ。エンジン2は先にドッキングし内部から破壊するらしい。内部に侵入、敵の作戦を阻止し、予定通りミトラノームを完全作動させるとニック。
ドッキング完了。エアロックを開く。「宇宙要塞…。」とボッカ。

   第8部 圏外圏編(緑・黒) 第22話『ミトラノーム』(黒・白)


       


〜内部からミトラノームを破壊しようとするモンスターユニオン。それを阻止するためボッカらもドッキングする。


「宇宙はいい。肌に突き刺さる冷気は、頭脳を冴えわたらしてくれる。」とチャイルドどらごん。チャイルドどらごんとディスカウントうりぼうはロボット怪獣でミトラノーム内に侵入する。チャイルドどらごんのロボット怪獣は戦闘機のよう。「宇宙の海か、よく言ったものだ。」とチャイルドどらごん。爆弾仕掛けるだけじゃないのと言うディスカウントうりぼうにアイバーマシンを動けなくするにはミトラノームの心臓部に値する宇宙船のセントラルコアを破壊しなくてはならないとチャイルドどらごん。そして「最高だな、私の海は。」とも言う。「ヒラケゴマ」と電卓を打つフライングばにー。
セントラルコアへ向かうボッカら。ボッカのことを思い出しているボッカ。 ★ニックが唱える。

「二人は大事なことに触れずに、ただその日を享楽的に過ごすことに、あまりも慣れすぎていた。」

きれいね、大地の輝きは宇宙の闇よりも深いよねとココ。エレベーターに乗ったのでアイバーマシンから人間の姿に戻るニックとスカイブルー。それを見ていたボッカ、なにというココに、ココは彼らを人間扱いするんだなと思ってと言う。

「もし言葉を喋れる猫がいたら、それは猫の形をした人間って事よ。」
「自我を持つユニコーンシリーズは人間なの。」(何かにほらねと言うココ)
「言葉を喋るっていうのは、ボイスレコーダーとか、オウムやインコの物真似の事じゃないのよ。」とココ。
でもボッカは思う。「だけど、モンスターも言葉を喋ってたよな。」

★セントラルコアのメインコントロールルームに向かうボッカら。さまざまなところに唐突に非常口とある扉。さまざまな窓の中からのアングルがボッカらをうつす。スカイブルーが何かに気付く。最近戦闘があった跡。と、そこに現れたのは角を生やした少年。ユニコーンシリーズだと気付く面々。不敵な笑みを浮かべ「お前達も俺ではない物、だな。あばよ。」と彼は行ってしまう。モノケロス4号だとクロン。彼はここで一人で目覚め、何度もメインコントロールルームに侵入しようと、ガードロボットと戦っていたらしい。この船の制御権を奪おうとしているようだ。
★いままで開いていた非常口の扉が閉まっている。と、線路の信号機が出てくる。ボッカは言う。閉まっている踏切で言う。仲間に出来ないかなと。だが向かいの線路にはココとエランビィタールも含めたアイバーマシン達。ココは言う「油断するな。禁断のシリーズと呼ばれていたのは伊達じゃない。」その光景を上から見ている遠音。踏切が上がり、「電車来るから急いでわたってくださ〜い。」との駅員の声。
メインルームの扉をこじ開けようとしていたモンスターユニオンに遭遇するボッカら。ボッカはチャイルドどらごんと、遠音はディスカウントうりぼうと、ココはアイバーマシンの少年と戦う。 ★ココが少年を見つけたとき、なんか笛の音と横断幕が上がる。 ボッカに対し「俺の海に何の用だ。」とチャイルドどらごん。そして牛柄ビキニの「も〜。」


・人間〜自分の自我を言葉に出来るものが人間と定義している。
・非常口〜逃げるという意味でありそうだが。そういえば白夜岬でも似たようなシーンがあったような。ほかにも意味がありそうだが分からない。
・踏切〜ボッカに対しココとアイバーマシンらは反対の立場。無意見の遠音。各所の踏み切りの表現とは、単に移動していると言うことがいえればよかったのか。
・笛と横断幕〜危ないところを注意して渡ってますということか。


(緑・白)忘却の旋律(白・緑)


ボッカとチャイルドどらごんの戦闘。ロボット怪獣に掴まれ危機のボッカ。(チャイルドどらごんが影の芝居みたいなって、音が面白い)それを救うアイバーマシン。「人々を平和に支配する我らモンスターユニオンの敵は、お前達の存在こそ、社会を脅かしている。」とチャイルドどらごん。
遠音とディスカウントうりぼうの戦闘。遠音を見失ったときのコックピットに「みあたりません」「おかしいですね」遠音は言う。猪村(?いむら)牡丹、あなたでしょ、自分だけが選ばれた人間なんでしょ、あたしなんか虫けらなんでしょ、だったなぜこれほど執着する。
★赤信号があって止まっている少年。起っているのは中央交差点。(あたりの通りは激しいがそこは何も通らない=当たりませんよということか)そこに一筋の矢。ないはずの線路を走ってココが迫る。途中には電車信号と+字の線路表示。少年は道路標示の矢印とは逆方向に走る。野生のユニコーンをこのままには出来ない、私が処分するとココ。
チャイルドどらごんを呼び出すフライングばにー。死んじゃったかなと言う。電卓には「バイバイ。」と、そこに来たのはアルコトナイコトインコ。(二人の会話中は兎とインコの影の芝居)うれしそうだなと言うインコにチャイルドどらごんが死んだら自分がリーダーでいいってモンスターキングに言ったらしい。「私は教えられた歌を歌う。」とも言う。なぜあなたは自分の言葉を喋れるのと聞くと、「さあ。バランスをとってるのかもな。人間達の多くが自分達の言葉を喋らなくなったから。」と言う。
「ベルが鳴る。幕が上がる。」とニック。ついにメインゲートが開く。
少年がヴィンターライゼエリアに入る。内部は光のないトンネルのようなところ。「世界だ…。」「ヴィンターライゼ、インディンペンデン。」辺りが光りだす。
「子供を犠牲にして、何が平和な支配だ。」ボッカはチャイルドどらごんをリアクターの底へ落とす。
ニックが完全システムを作動させる。だが作動までに20分かかる模様。
リアクターの底へ落ちたチャイルドどらごん。と、チャイルドどらごんは何かあるのにに気付く。「これは、パルセーター・モジュール!」笑い出すチャイルドどらごん。それを見ている忘却の旋律。緊急事態だと双方。ヴィンターライゼが暴走し始めた。ヴィンターライゼがミトラノームから分離したら外部からの攻撃で破壊が可能になる。
★チャイルドどらごんは唱える。

「ふふふふふ、勝った。勝ったよ。すごいね。すごいよ僕わぁ。」

湧き上がる喝采。
遠音とディスカウントうりぼう。遠音がスカイブルーを人間の姿にする。ディスカウントうりぼうが反応する。そんな、あの人が何で、アイバーマシンに、気持ち悪いよお前達と言って逃げてしまう。(スカイブルーのことが好きだったのか。)
分離するヴィンターライゼ。「新しい、新しい俺だ!」
「さってとー、きょーもはりきって、乳でもしぼるかー。」なんかしらないが牧場主らしき男が言う。そして牛柄ビキニの「も〜。」


・「…すごいよ僕わぁ。」〜圧巻。忘却の旋律でこのシーンは一番印象的である。ライトを浴び、脚光を浴びるちゃいるどドラゴン。こんな演出がアニメで可能なことに驚く。



●ミトラノームに入ったメロスの戦士とモンスターユニオン。ボッカはチャイルドどらごん、遠音とディスカウントうりぼう、ココはモノケロス4号と戦う。しかし、モノケロス4号がヴィンターライゼをミトラノームから分離したことで、ミトラノームは絶対絶命の危機に陥ってしまうのであった。

●自分がここまで書き連ねてきた理由のひとつは、最後のチャイルドどらごんの演劇とそれに沸き立つ観衆の声が忘れられなかったからだ。ここのチャイルドどらごんがかっこよすぎるし、それを賛美する観衆の声、そして舞台と照明。それが、とてもすばらしいものを引き立てている。ようやく一つ目の理由にたどり着けた。あと2つあるけど。



『ボッカなら、きっとそのアイバーマシンで大地に戻れる。』『あなたこそ、大地に帰るべきメロスの戦士よ。』『遠音! ココ!』『次回、「世界を貫く矢のように」。鳴り響け、僕のメロス!』






第三幕
幕が上がる。沸きあがる拍手。
背景は下に地球とその上にひとつ輝く赤い星。
その星がモンスターのマークとなり、次にひし形になり、内部に宇宙船が映る。
暴走したヴィンターライゼンを止めるため、マホラバがミトラノームから分離する。ヴィンターライゼンはミトラノームを破壊するつもりだ。
★「破壊してしまえ。」とチャイルドどらごん。「4号に乗っ取られた」とココ。復唱する映像と音声。「システムが起動するのは?」「EPRサーキットが起動するまで、あと15分。」「破壊なんかさせない。」とボッカ。
ヴィンターライゼンがレーザーを放つ。ミトラノームの一部に直撃する。

   第8部 圏外圏編(緑・黒) 第23話『世界を貫く矢のように』(黒・白)


       


〜ミトラノームに潜入したボッカらが遭遇したのはモノケロス4号。彼はヴィンターライゼンをミトラノームから分離し、暴走を始める。


ミトラノームの一部が本体から離れる。「ワイール、ミヘラジャール被弾により、本体から強制分離。」「セントラルコア及び、中枢機能を担う11隻の船が破壊されると、EPRサーキットはまったく作動しなくなる。」「この攻撃が続けば、ミトラノームもこっちも、10分と持たない。」
★遠音が唱える。

「行こう、EPRサーキットが起動するまでの15分間を守り抜けば、勝ちなんでしょ。」

沸きあがる喝采。
ミトラノームを攻撃する4号に疑問を持つボッカ。強力な力を得ら子供だ自分を万能だと思い込んでいる馬鹿だ、とボッカの腕を強く握るココ。その手を握るボッカ。
「レッツ・バイオコンツェルト!」出撃する3人。ヴィンターライゼに攻撃する面々。「で、でかい。こんなのと戦うのか。」とボッカ。すると「いけー、ボッカ。負けるなー。」と小夜子。すると4号は戦闘プログラム762を発動する。
「デバン」とディスカウントうりぼうの電卓。出なくていいの言うフライングばにーに修理中と言う。「修理中」大変ご迷惑をおかけしますと猿人が頭を下げている看板。会社は(有)猿人エレクトリカル・テクニカルサービスと書いてある(有限会社なんだ)チャイルドどらごんになにしてるのとフライングばにー。カスタマイズだと言い、光る何かを取り出す。アイバーマシンを封じる宇宙最強のノイズキャノンが撃てると言う。暗い宇宙空間で使えるのとフライングばにー。(こういう発言をするのもフライングばにーの名前のゆえんかもしれない)「ふふっ、俺の闇に不可能などない。」レーザーを弾くメロスの名言の技を見て、あれは音波兵器ではく空間干渉器であるといい、そしてこれも同じだと言う。「これ以上、俺の海で好き勝手はさせぬ。」
「みんなー、乳絞りの時間だよー。」牧場主の声。ビキニの女の子が整列して座っている。で、乳絞りが始まる。
レーザー攻撃にココのアイバーマシンがかする。吹き飛ばされるココ。そこへレーザー攻撃。と、ボッカが鳴弦の技を発動する。その隙に遠音がヴィンターライゼのリフレクターを攻撃する。船体が爆発し、離脱するヴィンターライゼ。ボッカに抱きつくココ。だがすぐに自己修復して戻ってくるらしい。と、エンジン2が急速接近。
「お待たせしました、あたしの出番。」とフライングばにー。「マイチーーバニー。」と言うと、片手におぼんとグラスを持っている機械じみたバニーガールが現れる。「オーダー、レッツバニーが入りましたー。」出撃するマイチーバニー。ケバケバ〜とココ。そして、ココの攻撃がそれを撃破する。
やった、と思った少し後、驚愕する一同。大地の一箇所が爆発する。「ぷは〜、今日もうま〜い。」と牧場主。離れた背景に赤い大爆発。


・遠音の台詞〜かっこいい。普通ならその台詞だけで終わってしまうのが拍手が入ることでピックアップされる。これぞ忘却の旋律的演出。
・ココ〜ココのアイバーマシンに対するものに対しては何かある。何があったかを知るのは無理そうだが。
・小夜子〜ボッカが怖気図いたときに現れた小夜子。小夜子こそボッカの忘却の旋律か。
・マイチーバニー〜何を意図しているのやら。攻撃方法は突撃自爆? 運んでいると言うことはウェイトレスにも見えるから、爆弾を持ち運んでいる?
・爆発地点〜ブラジルあたり。どこかのサイトでガンダムのジャブローを指しているのかと書かれていた。


(白・黄緑)忘却の旋律(黄緑・黒)


大地の爆発を写すテレビ。右上に「ハクシュ」と出て拍手の音が鳴る。「はいバニーちゃんご苦労さん、歌うまいねぇ。」「おそまつさまでした〜。」
★カラオケルーム。ソファーに座っているボッカ、その両脇にはうつむいているココと遠音、歌うところでマイクを取るチャイルドどらごん、ソファーにはフライングばにーもいる模様。
サイレント作戦の本当の狙いを教えようとチャイルドどらごん。先ほどの爆発は集結していた少年メロス同盟を一気に壊滅させたのだと言う。リモコンの「拍手」のボタンが押され、拍手と歓声が沸きあがる。アイバーマシンを守るためにここまで来て、仲間のために自己犠牲になったつもりだろうが、そんな薄いヒロリズムは茶番でしかない。そして作戦の真の狙いはお前達トリプルエースを葬り去ることだとチャイルドどらごん。カラオケルームの扉が開いてディスカウントうりぼうがビバ、モンスターユニオンと言い扉が閉まる。諸君らの船には大地への期間能力はなく、大地のメロスの戦士は壊滅、生き残りが居てもそしてこれから行うアイバーマシンの無力化により、メロスの戦士は終わりだ。「この世界にはメロスの戦士と言う概念すらなくなるんだ!」とチャイルドどらごん。マイクの音がキーと鳴る。「今日、この時から宇宙は俺の歌を歌う。」モンスター・ユニオン採点システム・あなたは今日全国で0000位ですと画面の後、宇宙で1番と出てくる。再びカラオケルームの扉が開いてディスカウントうりぼうがビバ、モンスターユニオンと言い扉が閉まる。
★カラオケのテレビが変わり、No.000-0002(1はOPか)「てのひらの光(EDテーマ)」「歌 どらごん」「ロケ地 俺の宇宙(うみ)」と表示される。「いでよ、ビーストたちよ。れっつ、ふぃすてぼー!」とチャイルドどらごんは言う、そして彼は歌いだす。大量のロボット怪獣が出現する。応戦するボッカたち。その様子を見ている忘却の旋律。「世界に選ばれなかった者たちよ、たっぷりと思い知るがいい。グローバルノイズキャノン!」チャイルドどらごんのロボット怪獣からビームが放たれる。一瞬目をしかめる忘却の旋律。放たれたビームにより、ヒカリとスカイブルーが苦しみ、人間の姿となる。苦しむ彼らに角はない。拍手喝采とともにチャイルドどらごんのカラオケが終わる。勝ったときの歌は本当に気持ちがいい、お〜い中生、どらごんビールの奴とチャイルドどらごん。あたしはにんじんスカッシュとフライングばにー、あたしは戦闘中だからトリュフコーラと扉を開けてディスカウントうりぼう言ってくる。あんたたちは?ウーロン茶でいいわねとフライングばにー。
ニックたちは出ちゃだめだ、これは例のアイバーマシンを封じる兵器だ、ココと遠音は戻れとボッカ。だがボッカのアイバーマシンも動かない。エランヴィタール、エランヴィタールとバイクを叩くボッカ。そのアイバーマシンは元の姿に戻らないのかとチャイルドどらごん。再びカラオケルームにて、扉が開き「トラトラトラ、トラブルですか。」とグローバルやまねこ、そして扉が閉まる。ロボット怪獣の攻撃を鳴弦の技で受けるボッカ。ココと遠音収容完了、ヴィンターライゼが引き返してきた、砲門出力最大、射程内に捕捉されたとマホラバ。ミトラノームのシステムはまだ作動しない。再び再びカラオケルームにて、扉が開き「トラトラトラ、トラブルですか。」とグローバルやまねこ、そして扉が閉まる。ヴィンターライゼがビームを放つ。鳴弦の技で受けるボッカ。「うごけーー!」とボッカ。呼応するエランヴィタール。
★と、カラオケルームの証明が下げられる。宇宙に輝く青い光。ボッカの前方には大量のロボット怪獣。カラオケルーム。ココがいない。お待たせしましたーと店員。あれウーロン茶じゃない、おいもういいだろほかの歌にしようぜと会話。「もももももももも〜」と赤い爆発の方向を向きながら牛柄のビキニの女の子たちが手をつなぎ歌を歌っている。横になって目を閉じ右手に紙かふきん、左手を口でしゃぶっているココ。ボッカの前にラムネが差し出される。近くにふきん。左側に宇宙のボッカ、右側にカラオケルームのボッカ。二人のボッカ。

「いいか、君は選ばれたわけじゃない。」
「これから君が選ばなきゃならない。」
「そして、選ぶなら覚悟がいる。」

カラオケルームのボッカの傍らでボッカの手を握る小夜子。

「大丈夫?」
「大丈夫、全然こわくない。」

宇宙のボッカの傍らにも小夜子。「こわくない、全然こわくない。」カラオケルームでアイバーマシンに乗るボッカ。

「鳴り響け、僕のメロス!」

光る腕の聖痕。宇宙にメロスの聖痕のマーク。矢を聖痕にかざす。むかってくる大量のロボット怪獣。歌い続ける牛柄ビキニの女の子。カラオケルームの扉。

「お前のような怪物は、」とディスカウントうりぼう。
「この宇宙から消え去れ。」とチャイルドどらごん。

起動が近いミトラノームのシステム。アイバーマシンのメーター。整列している大量のアイバーマシン。ボッカは弓を引く。

「社会はお前なんか、」とディスカウントうりぼう。
「必要としていないんだ。」とチャイルドどらごん。

アイバーマシンのメーター。整列している大量のアイバーマシン。攻撃態勢のヴィンターライゼ。起動が近いミトラノームのシステム。アイバーマシンの上に立ち、弓矢を構えるボッカ。両脇には整列した大量のアイバーマシン。狙いを定めるボッカ。起動が近いミトラノームのシステム。攻撃してくるロボット怪獣。ビームを放つヴィンターライゼ。

「フラーッシュ!」

ボッカは矢を放つ。整列したアイバーマシンの間を飛ぶ矢。地球を背に一筋の光と、すこし遅れてその周りを光る大量の光。矢はヴィンターライゼと大量のロボット怪獣を一掃する。歌う牛柄ビキニの女の子、赤い爆発の光が黄昏に変わり小さな光がちらほら。
「さあ、メロスの時代は終わりだ。」とフライングばにー。エンジン2がミトラノームに突撃する。しまったとボッカ。それを追いかけるマホラバ。起動するミトラノームのシステム。エンジン2に激突するマホラバ。システムが起動し消えるミトラノーム。赤みがかっているカラオケルームのTVにココ、ニックら。

「作戦終了だ。ミトラノームは、本来の機能が作動した。もう誰も手を出すことは出来ない。永久機械だ。」とニック。
「なんて無茶なことを…死ぬ気か。」とボッカ。
「ボッカならきっと、そのアイバーマシンで大地に帰れる。」とココ。
「あなたこそ、大地に帰るべきメロスの戦士よ。必ず旋律劇場へ。」と遠音。

「みんな、今すぐ助けに…」とボッカのアイバーマシンが急発進する。
「エランヴィタール、どこに行くんだ。」とボッカ。大地へ降下するエランヴィタール。「みんなが、みんなが、」とボッカ。
歌う牛柄ビキニの女の子。黄昏が夜に変わり、一筋の流れ星。
誰も居ないカラオケルーム。

「生きる阿呆に死ぬ阿呆〜、同じ阿呆なら生きなきゃ損々。」

とココの歌。誰も居ない歌う所。マホラバとエンジン2の爆発を写すTV。そして映像が砂嵐となる。と、右上にハクシュと表示され、湧き上がる拍手と喝采。


・カラオケルーム〜歌を聞かされるということか。歌とは主張と置き換えて。それにしても中ボスキャラにEDをフルに歌わせたのはこのアニメが史上初だと思う。というかなぜEDなのかも分からないが。それに、なぜ本来の宇宙とカラオケルームが現れたのやら。チャイルドどらごんの歌の(大地で集結していたメロスの戦士が壊滅したといった衝撃的な発言に惑わされ)世界に入り込んでしまったということか。
・リモコン〜上から順に「強」「拍手」「デラックス」『デュエット』「女⇒男」「男⇒女」『ボイスチェック(?)』と書かれている。「」はボタン部。
・カラオケルームの扉〜急に開き口々に何かを言って閉じる扉。カラオケを歌っているときに誰かが入ってくると不快と思うように、横槍をいれてくる意味か。
・ウーロン茶とラムネ〜店員が間違ってウーロン茶ではなくラムネを持ってくる。どういうことか。ウーロン茶は大人、ラムネは子供と言うような印象はあるが。ボッカらが子供にみえた、と言うのはちがそうだし。分からない。
・「世界を貫く矢のように」〜最高のタイトルだと思う。悪に支配された世の中を貫く矢。その矢とは人の意志であろう。自分も世界を貫く矢のように自分の意志を貫き通していきたい。



●ミトラノームのシステムを起動するも起動には時間がかかる。そんななかヴィンターライゼが暴走し、ミトラノームを狙う。それを食い止めるも、その隙に少年メロス同盟が集結していた大地の一部が爆発する。それがサイレント作戦の狙いであった。そして、更なる攻撃によりアイバーマシンを封じられてしまう。アイバーマシンが復帰したボッカは傍らに小夜子を感じ、強い意志のもとヴィンターライゼと大量のロボット怪獣を一掃する。だがミトラノームにエンジン2が突撃する。それを体当たりして止めたのはココらみんながいるマホラバであった。助けようとするボッカだがエランヴィタール聞かず、大地へ降下するのであった。

●大量の敵を一掃するボッカの矢。この話の状況を思い見るこの絵はなんともすばらしい。はじめてみたときに感じた以上に印象深かった。そして戦うボッカの傍らに感じる小夜子。ボッカの、君がいるから戦えるという言葉は嘘ではない。脇ではチャイルドどらごんのカラオケ。アニメとしてとても異質を放っているが、それよりもボッカの戦いが素晴らしかった。



『結局、人間はモンスターには勝てないのかもしれない。そして、忘却の旋律は、モンスター・キングの作った幻なのかもしれない。次回、最終回、「それでも旅立つ君の朝」。』